ミードってどんなお酒なの?
「ミード」は、ハチミツを水で薄め、酵母で発酵させた「醸造酒」です。
日本では、ほとんど知られておらず、ソムリエさえも飲んだ経験がほとんどないほどです。
白ワインのような風味のようですが全く別物です。アルコール度数は約12%、ドライ風味(辛口)から、甘口、そしてシャンパンのようなスパークリングまでバラエティーに富んだテイストが楽しめます。
アメリカを始めとする海外では、たくさんの愛好家(ミードラバーと呼ばれています)が自家製の「ミード」を披露し合う、国際的な品評会が定期的に開催されている程、人気の定着したお酒なのです。
ミードってどんな場所で、どうやって作られるお酒なの?
アメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、オーストラリアなど「ミード」の生産地は世界中に存在します。
その醸造所は「ミーダリー/Meadary」と呼ばれ、薬(メデスン/Medicine)の語源とも関わりがあると言われています。このように存在自体がとても神秘的な「ミーダリー」ですが、世界各地に点在するミード専用醸造所は、その数なんと約500ヶ所。日本ではあまり知られていませんが、世界中で歴史的に愛され現代まで受け継がれた、まさに神のお酒なんです。
「ミード」の生産方法は、世界中の醸造所でほぼ同じ醸造方法で造られています。
ハチミツを水で薄め、ワイン酵母で約1〜3ヶ月間醸造し、出来上がります。
ハネムーンの語源のお酒
ミードと結婚には親密な関係があります。
特にゲルマン人の習慣でHoneymoon(ハネムーン・蜜月)とは、
婚礼から1ヶ月の間、新婦がミードを作り、それを新郎と仲良く飲み、
そしてその親族が新婚カップルを祝うことを意味します。
そうして早く子宝に恵まれ、初めての子供は男の子であるようにとの祈りが込められているのです。
そうのようなことからもミードは「ハネムーン」の語源になっています。