根はコーヒー代わりに飲むことができ、肝臓の働きを助ける効果があり
見た目は本物のコーヒーと見分けがつきません。
味はコーヒーをマイルドにしたような風味です、やや苦みがありましたが、逆に臭みとかはなく、とても美味しいですよ。
chicory チコリ
ヨーロッパでは、利尿効果や強壮効果のほか、肝臓疾患やリウマチ、痛風、便秘の“特効薬”としてよく知られている薬草茶です。
このチコリには水溶性植物繊維「イヌリン」が含まれています。イヌリンは【天然のインスリン】として有名です。血糖値を下げる作用に優れ、糖尿病の改善に役立つことが期待されます。 イヌリンの一部が化学変化を起こして「チコリオリゴ糖」となります。
イヌリン自体は大腸に入ってやっと発酵しますが、チコリオリゴ糖は大腸に入るとすぐに入り口付近で発酵を始めます。すると、これらイヌリンとチコリオリゴ糖の約4割が「バイオマス(微生物エネルギー源)」に変化する。
このバイオマスというのが非常に優れモノなんですな。腸内でバイオマスが発生すると、ビフィズス菌やラクトバチルス菌といった“良性菌”が増加する一方で、大腸菌やリステリア菌、サルモネラ菌などの“病原性菌”が死ぬらしい。結果、腸内バランスが正常化するそうです。
結果、健康維持に役立ったり、便秘を予防したり、コレステロールを減少したり、という効果を上げる。さらに、最近の研究によれば、イヌリンとチコリオリゴ糖が発酵していく過程で、大腸全体の酸性度が下がっていく。すると、腸内でのカルシウムの吸収が促進されるという。
まずは前段、イヌリンの基本的知識でした。では糖尿病について。イヌリンとチコリオリゴ糖は、腸内での糖質の吸収を抑えることから、食後の血糖値の上昇を遅らせたり、膵臓(すいぞう)からのインスリンの分泌量を節約して膵臓機能を休ませることにより、糖尿病の改善をはかったり予防したりすることに役立ちます。
ハーブティーとして飲むもよし。また、フランスではコーヒーにチコリコーヒーを混ぜて飲むやり方もあり、コーヒーの風味がひきたたせます、一度お試しください。